2004年 May月 29日

「早く現地へ」断片情報に焦る家族…2邦人襲撃

投稿者 by d-fan at 11:08 AM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

 生存に一筋の望みを託した家族のもとに、29日未明になっても朗報は届かなかった。イラクのバグダッド近郊で起きたフリージャーナリストの橋田信介さん(61)と、おいの小川功太郎さん(33)に対する銃撃事件。戦場で待ち受ける危険の数々を慎重にくぐり抜けてきたベテランは、なぜ事件に巻き込まれたのか。家族は絶望的な断片情報に「早く現地へ」と気をはやらせ、ジャーナリスト仲間も2人の安否を気遣った。

 上京した橋田さんの妻幸子さん(50)と、小川さんの母で、橋田さんの妹でもある洋子さん(57)は28日午後6時過ぎから、滞在先の東京都内のホテルで記者会見に臨んだ。

 「外務省からは2人が襲撃を受けて亡くなった。そういう報告を受けました。確認する材料がないが、状況としてそうだということでした」

 「お騒がせして申し訳ありません」と切り出した後、幸子さんはしっかりした口調で説明した。

 午前中、静岡県清水町の自宅前で「覚悟はできていた」と気丈に語った妻。しかし、会見場では目を真っ赤に潤ませ、ハンカチを目頭に当てて何度もまばたきを繰り返した。

 「どんなご主人でしたか」と問われると、言葉を選ぶように「戦場に住む人々、普通の人々に対してとても優しい人でした」と語り、一息置いて「私たちにもそうでした」と続けた。

 現地入りの予定を尋ねられると、「なるべく早く行きたい」と語った。

 一方、洋子さんは「まだ、全然ぴんと来ていない。信じられないという感じです」と表情を変えずに語った。

 洋子さんは、小川さんから「危ないのでなかなか外に出られない」と書いたメールを受け取っていたことを明かし、「すごくいちずな性格でした。仕事に情熱を燃やし始めていたのだと思います」と語った。

 ホテルには、会見した2人のほかに、橋田さんの長男大介さん(22)と小川さんの父博さん(63)、弟修二さんも集まり、外務省からの連絡を待った。

 ◆「経験豊富な人なのに…」気遣う仲間◆

 同じ時期にイラク戦争を現地で取材したジャーナリストの綿井健陽さん(32)は、日本大使館の関係者が2遺体を確認したと報じられた後も、「徹底的な事前取材を欠かさない慎重な人。経験も豊富だし、うまく難を逃れているような気がします」と語った。

 綿井さんは先月下旬、バグダッドで橋田、小川さんの2人と会った。「間もなく帰国するが、また来る」。橋田さんはそう言っていた。

 ノンフィクションライターの小野一光さん(37)は先月、日本人人質の身元引受人となったイラク人との会見で、橋田さんと同席した。「あれほど戦闘地域での取材経験が豊富な人なのに。信じられない」

 フォトジャーナリスト久保田弘信さん(37)は、「戦争取材のベテランだった。予想外の襲撃だったのではないか」と声を落とした。

 ◆橋田さん、目にケガの少年を日本で治療計画◆

 襲撃直前の27日午前、イラク南部サマワの陸自宿営地で2人と食事をしたフリーカメラマンの宮嶋茂樹さん(42)によると、橋田さんは戦闘に巻き込まれ左目をけがした少年を日本で治療させようと今回イラクを訪れた経緯を明かした。

 宮嶋さんと橋田さんは10年来の付き合い。昨年春には、イラク戦争で空爆が続いていたバグダッドを一緒に取材した。この時、橋田さんは「ベトナム戦争のハノイのじゅうたん爆撃に比べれば、怖くない」と話していたという。

 27日午後に宿営地を出た際、橋田さんは「6月1日には少年と帰国したい。バグダッドに直行する」と話し、急いでいる様子だったという。

 ◆呼び出し音鳴るだけの携帯電話◆

 同日夜、東京のテレビ局から事件の一報を受けた宮嶋さんは、すぐに橋田さんの携帯に電話をしたが、呼び出し音が鳴るだけだった。「どこからか、元気に出てくることを願いたい」と宮嶋さんは話した。

時速300キロ運転の次世代新幹線、模型写真を公開

投稿者 by d-fan at 11:07 AM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

東海道・山陽新幹線に2007年春導入が予定される次世代車両「N700系」の模型写真が28日、公開された。

 JR東海とJR西日本が、「のぞみ」で使用している現在の最新車両「700系」を基本に共同開発し、来年3月に完成予定。

 新大阪―博多間で時速300キロ運転を行うほか、カーブでも減速せずに最高速のまま走行できるのが特徴。カモノハシの口に似た先頭車両の形状は、トンネルに入った際の騒音を抑える効果があるという。

牛肉偽装、浅田被告ら再逮捕…不正受給の総額50億に

投稿者 by d-fan at 11:04 AM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

 国の国産牛肉買い上げ事業をめぐる牛肉偽装事件で、大阪府警捜査2課は28日、「全国同和食肉事業協同組合連合会」(全同食)と「大阪府食肉事業協同組合連合会」(府肉連)が国の助成金計36億5000万円を不正に受給したとして、全同食専務理事と府肉連副会長で、食肉卸大手「ハンナン」元会長・浅田満被告(65)ら9人を補助金適正化法違反容疑で再逮捕、新たに同社常務・新名弘之容疑者(60)ら4人を同容疑などで逮捕した。

 浅田被告の逮捕は3回目。立件総額は50億4000万円にのぼり、買い上げ事業全体で交付された助成金の4分の一にあたる。

 一方、大阪地検は同日、浅田被告を全同食の助成金約4億2000万円を不正受給した補助金適正化法違反罪で追起訴、全同食副会長・岩上清二容疑者(66)ら13人を同罪などで起訴した。

店内の現金1億円余を紛失、近畿大阪銀に業務改善命令

投稿者 by d-fan at 11:02 AM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

 りそなホールディングス(HD)傘下の近畿大阪銀行(大阪市)は28日、関西にある支店で1月下旬、店内に保管してあった1億数千万円の現金がなくなっていたと発表した。近畿財務局は28日、現金の取り扱いがずさんだったとして、同行に業務改善命令を出した。

 近畿大阪銀行は、既に警察に被害届と告訴状を出しているが、「捜査中のため、現段階で詳しいことは何も話せない」としている。関係者によると、支店は兵庫県内、金額は1億3000万円という。

 業務改善命令では「内部規程に違反する事務処理が常態化していた。管理に重大な問題がある」と指摘し、役職員の法令順守の徹底や内部監査機能の強化などについての改善計画を、6月28日までに提出するよう求めた。

 近畿大阪銀行は2003年10月に一時、過小資本に陥ったが、約2兆円の公的資金を注入されたりそなHDに3000億円の増資を引き受けてもらうことで、資本不足を解消した。2004年3月期決算は2787億円の税引き後赤字だった。

2004年 May月 28日

行政ミスで中国籍半世紀、女性が国家賠償を提訴

投稿者 by d-fan at 09:11 PM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

 終戦直後、日本人の母親が中国人と結婚した際、行政の手続きミスで、本来は日本人なのに中国国籍となってしまった神戸市在住の女性(71)とその長男の会社員(44)が28日、国を相手取り慰謝料など計1600万円の国家賠償を求める訴えを神戸地裁に起こした。

 3年前、長男が帰化申請をした時、法務局職員が誤りに気付き、日本国籍は回復されたが、女性は「55年間も、中国人と信じ込まされて不便な生活を強いられたのに、謝罪さえない」と、〈祖国〉を被告に提訴に踏み切った。

 訴えによると、女性は日本人同士の男女の間に生まれ、母親が1946年8月に中国人男性と結婚。日本の国籍法では、他の国籍を取得しない限り、日本国籍を失うことはない。また、当時の中国の法律では、中国人と外国人が結婚した場合、女性の母親である「配偶者」は中国国籍となるが、血のつながっていない「子ども」であるこの女性は中国国籍を取得できないことから日本国籍は失わないはずだった。

 ところが、母親の婚姻届を受け付けた東京都葛飾区のミスで、母親だけでなく女性の戸籍も除籍された。女性は、中国人として国内で暮らし、長男も中国国籍となり、98年に永住許可を得るまで、在留許可を更新してきた。

 母子は帰化を望み59年以降、約10回にわたり、神戸地方法務局に申請したが受理されなかった。しかし2001年6月、同法務局で帰化申請の手続きを行った際、職員が戸籍謄本を見て誤りに気づいた。

 2人は5か月後、東京家裁に戸籍訂正許可を申し立て、2002年6月、女性は半世紀ぶりに日本国籍が回復、長男も取得した。

 長男は「日本国籍があったと知った時、怒りとむなしさがこみ上げた。何の落ち度もないのに外国人にされ、何度も帰化申請したのに気付きもしなかった。日本人として、国の過ちを明らかにしたい」と話す。

 法務省は「訴状を見ておらずコメントできない。内容を確認して適正に対処したい」としている。

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投稿者 by d-fan at 08:44 PM / カテゴリ: 社会 / 0 コメント

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