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りそなホールディングス(HD)傘下の近畿大阪銀行(大阪市)は28日、関西にある支店で1月下旬、店内に保管してあった1億数千万円の現金がなくなっていたと発表した。近畿財務局は28日、現金の取り扱いがずさんだったとして、同行に業務改善命令を出した。
近畿大阪銀行は、既に警察に被害届と告訴状を出しているが、「捜査中のため、現段階で詳しいことは何も話せない」としている。関係者によると、支店は兵庫県内、金額は1億3000万円という。
業務改善命令では「内部規程に違反する事務処理が常態化していた。管理に重大な問題がある」と指摘し、役職員の法令順守の徹底や内部監査機能の強化などについての改善計画を、6月28日までに提出するよう求めた。
近畿大阪銀行は2003年10月に一時、過小資本に陥ったが、約2兆円の公的資金を注入されたりそなHDに3000億円の増資を引き受けてもらうことで、資本不足を解消した。2004年3月期決算は2787億円の税引き後赤字だった。