九州や四国に記録的な豪雨をもたらし、北海道に再上陸した大型の台風１４号は８日朝、オホーツク海に抜けた。

　同日中に温帯低気圧に変わる見込み。気象庁では大雨や突風の恐れがあるとして、厳重な警戒を呼びかけている。

　読売新聞のまとめでは、８日午前１時現在、この台風で１８人が死亡、９人が行方不明となっている。

　気象庁の観測によると、台風１４号は８日午前６時現在、稚内市の東約９０キロを時速６５キロで北東に進んでいる。中心気圧は９８５ヘクト・パスカルで、暴風域はなくなったものの、中心から半径６５０キロの範囲で風速１５メートル以上の強風が吹いている。

　北海道では今後、多いところで２００ミリ、東北地方で１３０ミリ程度の大雨が降る見込みで、局地的な豪雨の恐れもある。

　台風の接近に伴い、石川県輪島市では７日午後４時２０分に最大瞬間風速３５・６メートル、宮城県石巻市では同５時に同２６メートルをそれぞれ観測した