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職場活性法その27.「毎日改善運動をする」

人間というのは、生命活動の維持のため、極端に環境を変えたり、変化したりすることを嫌う性質を持っていると言われています。


そのため、「世の中は大きく変わっているのだから、我々も変わらなければならない!改革だ!」と正論を叫んでみても、誰もついてこなかったり、逆に変わりたくない人たちから猛反発を受けたり・・・ということが珍しくありません。


人間というのはなかなか容易に変化に対応できない存在である、というのは間違いないようです。


そういうとき、なんとか状況を変えていきたいと思ったら、できるだけ簡単なことから始めていくことが最も良い方法だといえるでしょう。いきなり大きな変化が起こることに対しては耐えられない人も、小さな変化には対応できます。そうやって少しずつ変化になれていけば、そのうち、変化することに拒否感を感じなくなり、大きな変化にも対応できるようになっていきます。


それゆえ、できるだけ細かい変化を常に起こすような施策を実行することが、職場活性化や状況の改善のためには重要だといえると思います。


そこで、そういった細かい変化を起こすためにも、「毎日改善運動」をしてみるというのはいかがでしょうか?


職場の状況を見て、ものすごく簡単なことでもいいから、それぞれの人に毎日改善することを発表してもらいます。それこそ、電話がとりやすいように、机の左においてあった電話機を右に移動した、みたいなことでもいいから、毎日、何らかの改善策を発表してもらいます。


すると、1年で300ほどの改善が実行されることになります。職場の人が10人いれば、3000以上の改善が実行されることになるわけで、さすがに3000以上の改善が実行されれば、ちりも積もれば・・・でやる前と比べれば、明らかに職場の環境は良くなっているでしょう。


慣れてくれば、1日1案ではなく2案発表することにしたり、素晴らしい改善策を発表した人を表彰したりすれば、さらに職場のモチベーションや環境もよくなっていくと思います。


職場を活性化する・・・というと、何か大掛かりなことをしなければならないような気がしますが、意外とこういう細かいことを日々積み重ねていく方が、結局、大きな効果をあげることが少なくありません。

こういう方法を試してみるのも良いのではないでしょうか。