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職場活性法その23.「全員掃除をする」

昔から職場の清潔さ・キレイさと、会社の業績は正比例する、ということが言われてきました。経営コンサルタントが不振企業の業績を改善するとき、まず最初に行うことは、「掃除や整理整頓をきちんとさせる」「あいさつを大きな声でしっかり行う」といった極めて基本的なことを徹底することから始めることが少なくありませんが、こういった基本的なことこそが、実は人間の行動に大きな影響を与えているのだ、ということがいえるでしょう。


そこで、職場の活性化や業績の向上を行うためには、この清掃や整理整頓を、全員でしっかりと行うことを始めてみる、というのが良いでしょう。


あまりにも単純なことのように思えますが、やってみると目に見えて状況を改善する大きな力になることがわかると思います。


このようなことを言われると、必ず、「いいや、職場で働いている社員はもっと生産的な活動に従事すべきで、清掃なんて、専門の業者か、新入社員・女子社員にやらしておけばいいんだ!」と主張する人が出てきます。(本音は「面倒くさい」ということなのですが)


しかし、人間、他人に清掃してもらえばいいんだ、という態度でいると、「散らかしたって勝手に掃除してくれるから、ま、いいや」と考えるようになり、結果、何事にもルーズな姿勢で臨むようになって、大きな問題を発生させることが少なくありません。また、職場が汚い状況だと生産性が落ちるということは、製造業の現場だけでなく、デスクワーク中心の職場にも当てはまると言われています。


ここは、四の五の言わせずに、全員で掃除や整理整頓に取り組ませた方が、長期でみれば、確実に生産性の向上につながるし、職場の状況を改善することにつながるということがいえると思います。


実際、好調企業の多くは、毎日は無理でも最低1週間に1回は全員で社内の清掃を行うということをやっていることが少なくないようです。こういう外部から一見見えないことが、実は、職場の活性化にも多大な影響を与えているということがいえるようです。


最低でも週に1度、できるなら毎日20分ぐらいでもいいから、全社員で社内や職場の清掃や整理整頓を行いましょう。


これも、職場活性化のためには、大きな力になる方法だといえると思います。


(追記)
特にトイレの掃除など、人が嫌がる場所こそ、あなた自身が率先して掃除するようにしましょう。


「自分はやらない。お前らだけでやっておけ」という姿勢でいると、それは確実に伝わります。すると、部下は不信感を持つし、「上司の背中を見て部下は育つ」という部分があるので、結局、そういう姿勢でいると、誰もが何事も手を抜いてやったり、他人任せにするようになって、どんな策を講じても意味がなくなってしまいます。


「自ら進んでやる。」


掃除はこの姿勢で取り組むことが大事です。これは、後々さまざまなところでプラスに作用します。