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職場活性法その22.「達成日記を書かせる」

最近、若い世代が仕事をするときに重きを置いている部分が、単に生活費を稼ぐことから、「自己実現につながるか」「自分が成長するのに役立つか?」という部分に移りつつあります。


それゆえ、いくら給与がそれなりの額もらえていたとしても、自分の成長につながっていなかったり、マンネリ感があって、新しいことが身についていっていないと感じた場合は、躊躇なく退職し、別の職場を探すことが増えているとのことです。


しかし、世の中、そうそう次から次に新しい刺激が得られる職場や、エキサイティングなことが起こる職場はありません。大抵の職場は日々同じような業務を繰り返すところが多いだけに、どうしてもマンネリ感などが発生することは避けられません。それだけに、この問題を解決するのはなかなか難しいようです。


そこで、「達成日記」を職場の人に付けてもらう、という方法を使ってみましょう。


達成日記とは、「今日、何か新しいことを身につけた」とか、「新しい体験をした」ということを書いてもらう日記のこと。


例えば、「今日、○○という知識を初めて知った。」とか、「△△さんという取引先の人と知り合いになった。」「××という技術を身につけた」「□□さんという初めてのお客さんにありがとう、と感謝の言葉を言ってもらえた」「○○万円の売上目標を初めて達成した」ということを、どんな些細なことでもいいから書いてもらいます。


これを毎日書いてもらうようにすると、多くの人は「自分は全く成長していないのではないか」「どこか新しい職場に移らないと、何か新しい知識やスキルを身につけることは出来ないのではないか?」という気持ちを抱きにくくなる、ということです。


なにしろ、どんな些細なことでも毎日毎日、「こんなことを身につけた」「こんなことを達成した」と書いてあるノートが目の前にあるのと、自分が成長していないとは感じにくくなります。また、この日記を書き続けると、時間が経てば経つほどほど、書き込まれたページが増えていくので、自分が何かを身につけている・成長しているということを、自分の目で確認することが出来(見える化)、結果、その人の実績・自信にもつながっていきます。


そういう効果があるので、こういう方法も意外と効果的だということです。


さらに、この達成日記を付けるという方法、経理事務のような、そうそう新しい出来事が起こるわけでも、新しい知識が身につくわけでもない部署にいる人にも効果を発揮するといわれています。


というのも、毎日、達成日記を書いている人は、「今日は、何を達成できそうか」「今日は、何か新しいことを体験できないだろうか」ということを常に意識するようになるので、ただ漫然と過ごしていた場合に比べて、新しいことを身につけようとする意識・体験しようとする意識が普段から強くなるからです。


こういう意識を持って日々行動するようになるのと、「自分は全く成長していないのではないか」と感じにくくなるし、実際、いろいろと新しいことを身につけていくようになるとのことです。


「達成日記」を付けるという方法も、予想外に高い効果を発揮する方法だといえるので、使ってみると良いのではないかと思います。