アクセス解析

職場活性法その16.「服装を変える」

ある食品会社では衛生管理を徹底することの重要性が繰り返し叫ばれていましたが、なかなか徹底されず、担当者が困り果てていました。ところが、ある日、全員に白衣を着せるようにしたところ、その日から何も言わなくても自然に管理が徹底されるようになったといいます。


これは、白衣を着ることで、一人一人が無意識に衛生管理を徹底しなければならないと注意するようになったことが原因でないかと考えられています。


また、あるベンチャー企業ではうっかりミスが頻発し、それが時に重大なトラブルにつながる・・・ということがあって経営陣が頭を抱えることが少なくありませんでしたが、ある日、服装の自由を廃止し、全員にスーツなどきっちりとした服装をするように決めたところ、うっかりミスの発生率が大きく下がり、結果、重大な問題が発生することも減った、と言います。


これは、スーツなどきっちりとした服装をすると、気が引き締まり、それがうっかりミスを減らす効果をもたらしたためではないか、と考えられています。


このように、実は服装は人に予想以上の影響を与えています。無意識の部分・潜在意識の部分に影響を与え、行動そのものを変えてしまうことも少なくないだけに、職場の活性化のためには、「服装をどうするのか」といったことについても、今一度、よく考えた方が良いかもしれません。


気分が落ち込んでいる人、重い雰囲気が漂っている職場では、明るい服装・ユニフォームに変えるだけでも気分が明るくなります。


考え方が硬い・柔軟性が欠けている職場ではカジュアルデーなどを導入し、服装を変えると、それだけで発想や考え方をやわらかくなることも少なくないようです。


服装やユニフォームを変えることが、職場の人の意識を変えることにつながる。


こういったことも、いわれてみないと普段意識することがないだけに、改めて認識しなおして工夫してみると、思っている以上に使えてビックリするのではないかと思います。