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職場活性法その17.「肩書きを変える・源氏名をつける」

人というのは、肩書きひとつで、行動パターンが変わることがあります。


例えば、「社長」という肩書きがついた途端に態度が尊大になる人がいたり、それまでいい加減な性格だったのに、「○○部門の責任者」という立派な肩書きがついた途端、急に責任を持って行動できるしっかり者に変わってしまう人がいたりします。


エリアマネージャーという肩書きがついていたときには、自分が担当する地域の現場の人たちに命令口調でしゃべっていた人が、マネージャーではなくサポーターという名前に変えたら、一緒に考える人・同じ目線で問題解決に当る態度に変わってしまう人がいたりもするようです。


人間というのは、意外と「肩書き」などによって、行動や考え方が変わってしまうことが珍しくありません。そこで、職場活性化のためにオリジナルな肩書きや源氏名(あだ名・ビジネスネーム)をそれぞれの人につける、というのも、面白いかもしれません。


経理担当者ではなく、「テクニカル・ファイナンシャル・マネージャー」という名前に変えてみたり、営業担当ではなく、「スーパー・セレクト・アドバイザー」みたいな名前に変えてみたり・・・。(別にカタカタの肩書きにする必要はないのですが・・)

また、名前を本名ではなく、仕事場では別の名前に変えることで、別人格を演じさせると、人の前で緊張したり、無意識に自分を押さえ込んだりして上手く話せなかった人が、すらすらとしゃべれるようになることがあります。(実際は別人格を演じているというよりは、普段抑えている自分の本当の姿を素直に出せるようになっているわけですが・・。)


ちょっとした工夫で本人のやる気がアップしたり、外部の人と対面するときに緊張していた人が、肩書きや名前を変えた途端、「変身」し、すらすらとしゃべれるようになったりするわけだから使ってみる価値があるといえるでしょう。雑用しかさせてもらっていない新入社員も「カリスマ・ワーク・バランサー(職場の調整をする人)」とか「グレート・スタッフ・サポーター」とかいう名前にすると、やる気を出すかもしれません。


それぞれの人にどんな肩書きやビジネスネームを付けるのかいいのかを職場の人たちと一緒に考え合う・・・という行為自体も、職場の一体感を高めるのに役立つので、一石二鳥だといえると思います。


思っている以上に「肩書き」などが人に与える影響は大きいので、こういったことについても改めてよく考えてみると良いのではないかと思います。