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職場活性法その6.「お客さんの感謝や喜びの言葉を掲示する」

給与を引き上げなくても、社員がモチベーションを高め、自発的かつ前向きに行動するようになる方法があります。


その方法とは・・・

お客さんに喜ばれたり、感謝されたりすること」。


人は、他人に喜ばれると自分もうれしく感じるという性質を持っています。また、感謝されて悪い気分になる人もいないでしょう。


お客さんに喜ばれたり、感謝されたり、誉められたりすれば、仕事も楽しくなるし、さらにお客さんに喜んでもらおうといっそう張り切るようになります。


そういった効果もあるだけに、お客さんの感謝の言葉、喜びの言葉は積極的に集めるようにしましょう。そして、いつでも見える位置に掲示しておくと、非常に大きな効果をもたらしてくれるとのことです。


・ ・といっても、どうやってお客さんの喜びの言葉・感謝の言葉が集めればいいのかわからない、という人は少なくないかもしれません。


飲食店などで、「お気づきのこと・お店への要望があったらお書きください。」というアンケート用紙を配っていることがありますが、あの用紙で集まるのはほとんどの場合、クレームです。クレームは、問題の改善点がわかるので、経営上は非常に重要なものではありますが、あまりクレームばかりだと働いている人のモチベーションは下がっていってしまいます。


そこで、いっそのこと「このお店の良かったと思えること・ここは誉めてやりたいと思うことを書いてください。」という用紙を配ってみるのはいかがでしょうか?場合によっては、書いてくれた人にプレゼントをする・割引券を配る、ということをすれば、ある程度は集めることが出来るのではないかと思います。


また、最初は、もともと親しい取引先や、かなり贔屓にしてくれる常連客に、こちらからお願いして書いてもらうのでもいいかもしれません。


(最近のお店などでは、覆面調査員に依頼して、誉めるべき点を見つけてもらう、という方法をとるっているところも少なくないのだということです。昔とは違い、覆面調査員は悪いところだけを探すのではなく、良いところも探す・・・という仕事になりつつあるのだということです。)


こういった「お客さんの声」を集めるのは最初は難しいかもしれません。が、一度集まりだせば、それが従業員のモチベーションを高めたり、やる気を引き出したりして、その結果、よりお客さんを喜ばそうと努力するようになります。


すると、さらにお客さんの喜びの声・感謝の声を集めることにつながる、という良い循環に入ります。


集めたお客さんの声は、職場の机の上や、机の前の壁、ロッカーやトイレのちょうど視線の来る位置、など視野に入りやすい位置に常においておけば、従業員のやる気を高めたり、モチベーションを高める効果をもたらしてくれます。


大きな効果を発揮する、お客さんの感謝や喜びの言葉を集めて掲示するという方法。


今すぐトライしてみましょう。


(追記)
なお、この「お客さんの感謝や喜びの言葉を集めて掲示する」という方法。実は、働いている人だけではなく、取引先や、お客さん自身にも良い影響を与える、と言われています。


取引先の人が来社・来店したときに、「お客さんの感謝や喜びの言葉」がいたるところに貼ってあると、その取引先の人は、「この会社はやはり良い会社なのだ」と思い、より取引をしたい、という思いを強くし、こちらを今まで以上に大事にしてくれるようになることが多い、ということです。


また、お客さんの見える位置に、この「お客さんの感謝や喜びの言葉」が掲示してあるお店は、クレームが減り、満足感が高まる傾向があると言われています。


人間というのは、周囲の声や環境に影響を受けやすいので、クレームや悪口ばかりが目立っている会社やお店に対しては自分もクレームや悪口を言ってもよいと思いやすいので、攻撃的になり粗さがしをしやすくなる傾向があると言われています。


ところが、感謝の声・喜びの声を多い会社やお店に対しては、ここは良い店だ・悪口を言うようなお店ではないのだと勝手に思いこみ、良い点を探そうとする傾向が強まるために、結果として、クレームが減ったり、満足感が高まったりするのではないか、と言われています。


こういった効果も期待できるだけに、この「お客さんの感謝や喜びの言葉」を集めてあちこちに貼り出すという方法は、試してみる価値はあるのではないかと思います。