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職場活性法その5.「家族参観日を作る」

今の時代、中卒で5割、高卒で4割、大卒で3割の人間が、会社に入ってから3年以内に辞めてしまうと言われています。また、転職することに抵抗感を持つ人・違和感を感じる人も少なくなりつつあります。


そのため、重要な戦力、または将来会社の未来を背負ってくれる貴重な人材があっさり辞めてしまい、上司や人事の人間が頭を抱えることは少なくありません。


知識やノウハウの継承が行われなくなったり、外部に流出してしまうことは、経営上も現場レベルでも大きな損失となるだけに、できるだけそれらを防ぐことが今の時代、重要になっているといっても良いと思います。


そこで、少しでも離職率を下げるために、「社員の家族の職場参観日」を作る、という方法を行ってみるのも良いでしょう。


なんとなーく会社を辞めたくなっている人に対して、その家族が「そんなに辞めたいなら、さっさと辞めてしまえば」というか、「つらいことがあるかもしれないけれど、あそこは良い職場なんだから、もう少し頑張ればきっと展望が開けてくるよ!」と言うかで、その人の判断はやはり大きく変わってきます。


それゆえ、この後者の発言の方を家族に言ってもらえるようにすることは非常に重要なわけですが、やはり、そのためには、まずは社員の家族が会社のことを理解していたり、親近感を感じてもらっている必要があるといえるでしょう。


そこで、家族参観日などを設けて、より会社を知ってもらう、理解してもらう機会を作った方が良いのではないかと思います。


意外と、親が自分の子供がどんな職場で働いているのかを知らなかったり、自分の配偶者がどんな職場で働いているのかを知らないことは珍しくありません。参観日などを設けると、喜んで参加する家族は多いと思います。


また、子供が自分の親の職場を見学することで、親に対して改めて敬意を抱く・・・こともあると思います。やってみて損はないでしょう。


どうしても参観日のようなものが難しいなら、食事会を行うのでもいいし、社内報や会社案内などを送ったり、「彼(彼女)は非常に良く頑張ってくれています」とその職場で働いている人の家族に手紙を送ったりするのでもいいかもしれません。こうやって、家族の人とのつながりを強めていくことは、思っている以上に職場の活性化や離職率低下には有効とのことです。


この方法、社員の離職率を減らす効果があるのはもちろんのことですが、それだけでなく、会社にピンチが訪れたときに一致団結して問題を乗り切る際などに、特に大きな力を発揮する、ともいわれています。


参観日などを作って、社員だけでなく、社員の家族とのつながりも強めておく


こういう方法も、試してみてはいかがかと思います。


(実際、最近は金融機関や大企業などを中心に、家族や子供の職場参観日を企画するところが、かなり増えているということです。)