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職場活性法その1.「職場の人たちのプロフィール帳を作ろう。」

 
職場の人間関係がギスギスしている。
新しく職場に入ってきた人がなかなか職場になじめず、結局、辞めてしまう。


こういった問題が今、多くの職場で発生しています。


 
そこでこういった問題を解決していくための第1段として、まずは、「職場で働く人たちのプロフィール帳」というものを作ってみましょう。


思っている以上に、問題の解決に効果があると思います。


プロフィール帳とは、社員名簿が名前や住所、生年月日、入社年月日などのデータ中心、履歴書が学歴や職歴を中心にしたものであるのに対して、より個人的な情報・パーソナルな情報を書いたもののこと。


つまり、


家族構成は?血液型は?休日は何をしているのか?趣味は何なのか?今、何にハマっているのか?あまり職場の人には知られていないけれど、密かに自慢できる特技や資格は?


などといった個人的な情報を書いたもののことです。こういったものを職場の人たち全員に書いてもらって、お互いがいつでも閲覧できるようにしましょう。すると、このプロフィール帳がない場合に比べて、遥かに職場のチーム力や結びつきが高まります。


私の場合もそうですが、意外と同じ職場で働いている人が、職場を離れるとどういう人なのか、何をやっているのか、を知らないことは少なくないと思います。


そんなの知らなくたって、別に仕事には関係ないじゃないか、と思う人もいるでしょうが、実はそういった情報を知っていた方が、断然、職場の団結力であったり、風通しであったり、が良くなります。


・・・というのも、人は、相手がどんな人で、何に興味を持っている人なのかを、知らない場合よりも、知っている場合の方が、やはりコミュニケーションもとりやすくなるし、親近感もわきやすくなるからです。


相手が何に興味を持っているのか、どういうものが好きなのか、ということを知っていれば、会話もしやすくなるのでコミュニケーションの量が自然に増えます。すると、いざ仕事をする上でも、意思疎通がスムーズに行われるようになり、問題が発生しにくくなります。


また、人間は、相手がどういう人なのか、ということを知っているときの方が、全く知らない人よりも親近感を感じやすいものです。


普段ほとんど口を聞かない人、どういう人なのかよくわからない人にいきなり物事を頼まれても、すすんで引き受けようという気にはなりにくいですが、相手のことがよくわかっている人、普段から仲良くしている人から物事を頼まれると、「仕方がないなあ」なんてことを言いながら、それを引き受けることはよくあるのではないでしょうか?


つまり、お互いのことをよく知っている時の方がやはり、何か問題が起こったときも助けようという気もおこりやすくなるし、普段からコミュニケーションが多いと、仕事上でも意思疎通がスムーズに行えるようになる、ということなのです。


こういった効果もあるので、プロフィール帳を作成して、みんながいつでも閲覧できるようにしてお互いが良く知り合える状態にしておいたほうが良いというわけです。


また、このプロフィール帳が作ってあると、新たに職場にやってきた人(新入社員や中途社員・派遣社員など)が職場になじむスピードが早まる・・という効果もあります。


通常、新しい職場にやってくる人は、「上手く仕事が出来るだろうか」「職場の人とうまくやっていけるのだろうか?」と強い不安を感じていることが多いものです。


そんなときに、このプロフィール帳があると、新しくやってきた人は、最初からその職場にどんな人がいるのかを知ることが出来るし、コミュニケーションもとりやすくなるので、その分だけ、不安が解消され、より職場になじみやすくなります。すると、職場になじめず、短い期間で退社する・・・・ということを防ぐことができます。


今の時代、「徐々に職場に馴染んでくれればいい」などと悠長なことをやっていると、その人があっさりと辞めてしまう、なんてことは珍しくないだけに、すぐに職場に溶け込めるように、こういったプロフィール帳を作っておくことは結構重要なことだと言えるでしょう。


最近は、M&Aなどによって、突然、今まで何の接点もなかった人と同じ職場で働くことになることも珍しくありません。こういう場合も、このプロフィール帳があると、相手の人となりを把握しやすいので、スムーズに職場の一体化を進めることが出来ます。


今は、社内SNSシステムを低価格で導入できることもあり、必ずしも紙媒体でプロフィール帳を作る必要はないので、離れたところにいる同僚もいつでもこのプロフィール帳を見ることが出来ます。また作成自体も、比較的簡単にできるようになっています。


職場のコミュニケーションを増やしたり、お互いの親近感を高めるための第一歩として、まずはこのプロフィール帳作りから始めてみる・・というのは結構効果的なのではないかと思います。(もちろん、個人情報なので、情報の管理はしっかりする必要がありますが。)


(追記)
この職場のプロフィール帳を作ると、コミュニケーションが増えるとか、お互いが親近感を感じやすくなる、とかいったこととは別の点でも、社員と職場の心理的距離を近くするができる、といわれています。


実は、会社を辞めやすい人・職場に上手く馴染んでいない人というのは、プライベートな情報を職場の人なんかに知られたくないと思っていることが多いといわれています。


つまり、職場(会社)との間に心理的な距離を置いている人がかなりいる、ということです。


ところが、そういう人も、このプロフィール帳を作るために、自分のプライベートな情報を出さなくてはならなくなると・・・・まあ、早い話開き直ります。


つまり、隠しておきたかった(あまり知られたくなかった)プライベートな情報がみんなに知られてしまうと、人は「もう、どうでもいいや」と開き直り、結果、心をオープンしてしまう傾向があるというのです。すると、結果的に職場(会社)の人たちとの心理的な距離を知らず知らずのうちに縮めてしまうことが少なくないのだということです。


心理的な距離が縮まると、辞めたいという気持ちが減ったり、職場で働く人たちとの関係が上手くいくようになったり・・・という感じで、より人間関係が良くなったりするといわれています。


こういう点からも、職場のプロフィール帳を作るメリットはあると思います。


試してみてはいかがでしょうか?