ありふれた商品を売れるようにする方法とは?

★物を販売するとき。
 
★できるだけ他にない商品やオリジナルな商品を販売した方が、価格競争などに巻き込まれずにすむので有利になることが多いです。だから、できることなら他にはない商品を扱ったほうが良いといえるでしょう。
 
★でも、実際にはそうそう他とは違うオリジナルな商品ばかりを見つけることは難しかったりします。
 
★また、なんとかオリジナルな商品を見つけてきたり、開発したりしても、あっというまに同じような製品が他社によって作られてしまうことも多かったりします。
 
★そして、なまじ、他にない商品を見つけてきたら、その価値を上手く伝えることが出来なくて、あまり売れずに終わった、ということも少なくなかったりします。
 
★なので、どうしても世の中の多くの人は、他の人も扱っているのと同じような商品を販売せざるを得ないことが多くなります。結果、競争競争で利益が出なくなることも少なくないようです。
 
 
★では、そのような状況において、より売上を増やすためにはどうすれば良いのでしょうか?
 
 
★最も簡単な方法。それは、「使用価値を変える」「使用場所を限定する」「対象を絞る」という方法だといえるでしょう。
 
★例えば、通販カタログの「通販生活」の中でもっとも売れている商品の一つであるデロンギヒーターという商品は、当初、普通のヒーターと比べると部屋が暖かくなるのに時間がかかるという欠点を抱えていたため全く売れなかったといいます。
 
★ところが、「寝室専用」「温風を出さないので、夜寝ているときも快適」という点をアピールするようになった途端、ものすごく売れるようになったのだそうです。「寝室専用」という、使う場所を限定することによって価値を高めることができたというわかりやすい例であり、一見、長所のないように見える製品も、このように使用方法を変えたり、使用場所を限定したりすると、売れるようになるというわけです。使わない手はないでしょう。
 
★また、ある鉛筆のメーカーは、鉛筆の使用量が減少傾向に陥る中、「くじ」として使える鉛筆を販売したら、ヒットしたといいます。「字を書くためのもの」であるはずの鉛筆を、「削って中の芯の色を当てる」という、まったく今までの鉛筆の使い方とは別の方法を提案すると、ありふれた商品である鉛筆でさえ、売上が変わってくるというわけです。この方法はかなり使えるのかもしれません。
 
★単なる「健康食品販売サイト」よりも、「30代男性システムエンジニア専門の健康食品販売サイト」の方が他との差別化ができて良い、といいますが、対象を絞るなど、ちょっとしたことで、ありふれた商品も、価値を高めることができたりします。
 
★こういう方法も知っておくと、いろいろな展開を生み出すのに役立つかもしれません。
 
 
 
★軍事戦略から始まって、現在は経営の世界でも良く使われるランチェスター戦略というのがあります。強者と弱者ではとるべき戦略が全然違う!という有名な法則です。
 
★強者は一般に「総合化」や「量」で勝負。弱者は一点突破で勝負すべき!なのだと手法ですが、そういう点で、上の「30代男性システムエンジニア専門」という「対象を絞る」という発想や、通販生活のような、「使用場所を限定する」という発想は、弱者のとるべき、非常に理にかなった手法だといえるでしょう。
 
★一から起業して始める人や中小企業の人、また、ありふれた商品を販売することが多い人などは、こういったことだけでも有利に立つことが出来ます。
 
★こういう法則は、覚えておくと非常に役に立つ法則だといえるでしょう。