当たり前のことも繰り返し強調すると武器になる

★自分にとって当たり前のこと・業界では常識となっていることも、それ以外の人にとってはまったく当たり前ではない、ということは少なくありません。
 
★だから、そういったことも繰り返し強く強調すれば、他との差別化につながり、大きな効果をあげることが少なくないといわれています。
  
 
★例えば、アサヒビールがシェアでキリンを逆転したとき、アサヒは「コク」「キレ」「鮮度」といったことを強調して成功しました。
  
★ビール会社にとって、「コクやキレがあるほうが良い」とか「鮮度が良いほうが美味しい」なんてことは当たり前すぎることでした。だからアサヒが「コク」「キレ」「鮮度」といったことをPRし始めたときには、ビール業界の多くの人が「何をいまさら」と思ったといいます。
  
★ところが、それが結局、多くの人に良い印象を与え、結果的にアサヒのビールの方がおいしいようなイメージを与えて、アサヒの成功につながりました。つまり、当たり前のことも、実はそれ以外の人には当たり前ではなかったわけです。こういった「常識」も、実はPRポイントになりうるというわかりやすい例だといえるかもしれません。
  
 
★保険業界なども全く同じ。ソニー損保はCMで「レッカー代がタダになりました。」「車が故障してホテルにとまらなくてはならなくなったとき、その費用も出してもらえました。」ということをアピールしてしますし、アリコなど外資系の保険会社は「入院しても1日1万円の保証が!」ということを繰り返しCM等でアピールしています。
 
★他の保険会社の人にいわせれば、今時だいたいどの保険会社の保険も、レッカー代がタダになったり、入院したときに手厚い保障が出るのだといいます。が、CMをみた一般の人は、まるでソニー損保やアリコなどの保険にしか、そういった手厚い保障がないような気がしてしまうわけで、アピールの仕方次第で、大きな差がついてしまうというわけです。
 
★つまり業界や自分の会社にとって当たり前のことも、伝わっていなければ意味がないし、きちんと伝われば大きな武器となるということです。
  
★自分にとっては当たり前のこと・業界にとっては当たり前のことも、今一度大きくアピールしなおしてみたり、事細かく伝えてみると、大きな収穫がある。
 
★これはよく認識しておく必要があるかもしれません。