「売ってください」といってもらうためには・・?

★営業する際、ひたすら「買ってください」とお願いして回るよりは、やはり、お客さんの方から「売ってください」といってもらえる状態の方が、楽でいいでしょう。
 
★当然、そのためには、放っておいてもお客さんが欲しくなるような商品(サービス)を用意しなくてはならないわけですが、その際、自分の扱っている商品(サービス)がお客さんが欲しくなるようなものであるのか、お金を払ってもよいと感じさせる売り方をしているのかどうかを判定する必要があります。
 
★そして、それを判定する際によく使われる方法がありまして、それが、「ニーズ・ウォンツ法」という方法になります。
 
★人は「必要性」があって、かつ、「欲求」がある時は商品を買っても良いと考えやすいです。よって、相手の方から「欲しい」といってもらうためには、売っている商品に対して、「必要性」と「欲求」を同時に感じてもらう必要があります。

★それを判定するのに役立つのが、この「ニーズ・ウォンツ法」という方法です。商品を売る際に、「これは買わなくてはならない」「これが欲しい」という2つの感情を同時に持たせるような要素があるかどうかを判定するのに使います。結構、有名な方法なので一度は目にした人がいるのではないかと思います。

  
★例えば、おなかが減ったので何か食べなくてはならない、というとき。これは当然、「必要性」があるときだといえるでしょう
  
★また、何か美味しいものが食べたい、というとき。これは当然、「欲求」があるときだといえるでしょう。
 
★「おなかが減っていて、しかも、何か美味しいものが食べたい」と思っている人に、食品を売ることは、は結構簡単だといえます。つまり、「ニーズ」と「ウォンツ」を両方満たしている人に商品を売ることは簡単なわけであります。
 
★ところが、「おなかが満腹」状態のときに、「食べたくないもの・嫌いなもの」を提示されても、人はお金を出して買うことはないわけです。つまり、「必要性」も「欲求」もないときには、商品を売ることは極めて難しい、というわけです。
 
★「おなかが満腹」状態のときに「美味しそうなもの」を出されたり、「おなかが空腹」のときに「食べたくないもの・嫌いなもの」を出されても、商品が売れるかどうかはわかりません。「必要性」だけで売ることは難しく、「欲求」だけ持っている人に商品を売ることも難しいのです。
 
★だから、お客さんに商品を売るためには、やはり、「必要性」と「欲求」を両方感じさせるような商品なり、売り方なりを用意しておかなくてはならない、ということです。逆に言えば、「必要性」と「欲求」を両方感じさせることさえ出来れば、お客さんのほうから「売ってください」といってもらえやすくなる可能性は高くなります。
 
★「高級バッグ」とか「高級車」は一般には「欲しい」という欲求を感じさせることは出来ても、「買わなければならない」といった必要性を感じさせることが難しい商品だといわれています。が、「資産価値がある」「社会的地位にあわせたものを持つ必要がある」などの説明を加えると、必要性を感じさせることができ、売れるようになるのだということです。
 
★逆に必要性しか感じないような商品は、五感を刺激したり、「それを手に入れて楽しい暮らし・喜んでいる自分」を想像させるような情報を与えることによって「欲求」を感じさせれば、売れるようになるのだということです。
 

★「欲求」と「必要性」を同時に感じさせることが出来れば、売りやすくなる。

★あなたも自分の扱っている商品(サービス)が、本当に「必要性」と「欲求」を両方感じさせるようなものとなっているのか、今一度、確認する必要があるといえそうです。