マンガ喫茶で使われている心理学マーケティングとは?

★いまや、都市部を中心に、いたるところで目にする漫画喫茶。

★一般に、漫画喫茶を成功させるためには、漫画の量とか、料金の高い低い、
 だとか、立地などが重要なポイントなのだと思われています。

 ところが、実は漫画喫茶を成功させるためには、やはり人間の様々な心理や
 性質を考慮に入れてお店を作ることが、非常に重要なのだそうです。
 
 
★例えば、必ず椅子の種類はバラバラにしておかなくてはならない、なんて話があります。
 
★通常、人間は長時間同じ体制でいることができません。長時間同じ体勢でいると、苦痛を感じ、その場から動こうとします。そのため、漫画喫茶では必ず、椅子の種類をバラバラにして、お客さんが疲れたら、別の椅子に座りなおせるようにしている、とのことです。
 
★椅子の種類が一種類しかないと体勢が固定されて疲れてしまいます。お客さんは疲れると、短い時間で帰ってしまいます。すると、時間単位で課金する漫画喫茶にとって収入減につながってしまうので、漫画喫茶では必ず椅子の種類をバラバラにして、少しでもお客さんの滞在時間を伸ばすようにしているのだそうです。
 
★言われてみれば、確かに前にマンガ喫茶に行ったとき、椅子の種類は
 バラバラでした。

 でも、椅子の種類を多く用意することが、お客さんの滞在時間を延ばすことに
 つながり、その結果、漫画喫茶の成功につながるから、そういうことをやって
 いるのだとは全然気がつきませんでした。
 
★これなんか、言われてみると確かにそうなのでしょうが、言われてみるまでなかなか気づかない「心理学マーケティング」だといえるでしょうね。
 
 
★また、開店時に、「1時間無料」チラシを配ったときと「料金半額券」というチラシを配ったときでは、全然反応が違う、という話もあります。
 
★どんなお店でも開店時は固定客がいません。そのため。漫画喫茶もチラシを撒いたりして、お客さんを集めなくてはならないわけですが、「一時間無料」チラシを配ったときの方が、「料金半額券」というチラシを配ったときに比べて、明らかに集客効果が高いのだそうです。
 
★通常、漫画喫茶に来る人が滞在している時間は平均1時間~2時間程度。2時間としたら、「1時間無料」も「料金半額も」実質は同じことです。また、3時間とすると、「料金半額券」の方が「1時間無料」よりも割安になることさえあります。
 
★でも、「1時間無料」券の方が、集客には効果的なのだそうです。「1時間無料」券の方が、お客さんの負担感・抵抗感を下げる効果があるためなのか、明らかに半額権よりもウケがいいのだそうです。
 
★これも言われてみると確かにそうんだけど、言われてみて初めてわかる、「人間の心理」が影響するポイントだといえるかもしれませんね。
 
★他にも
 
 「コミックが置かれた棚が低いほうが、圧迫感を減らせるので
 女性客の滞在時間が伸びる。」
とか、
 
 「入り口側の壁や扉がガラスになっていて、外からのぞけるように
 なっているお店の方がお客さんが集まる」
とか、
 
 「深夜にはわざと眠くなるような音楽をかけることで、
 お客さんを本当に眠らせ、滞在時間が延びるようにする。」
だとか、
 
 漫画喫茶の成功の裏には実に様々な『心理学マーケティング』が
 使われているとのことです。

★そしてそれらのポイントを確実に抑えておくことが、漫画喫茶の成功には
 実際、欠かせないのだそうです。
 
 
 
★一見、そこら辺に適当に作られているように見えるマンガ喫茶でさえ、実はこれだけ、人間の真理を考慮してつくられています。
 
★もし、あなたが何かお店の経営をしていたり、お店に勤めていたりするなら・・
 
 その時は、今すぐ、自分のお店をもう一度「心理的な面」から工夫し直したほう
 が 良いかもしれません。些細なことが大きな差がつく原因になるかもしれま
 せんから。