待ち時間をイライラさせずに過ごしてもらうために使われているある方法とは?

★混雑している飲食店などで、お客さんが席に着いてから長く待たされて、「いつまで待たさせるんだ!」と怒っている場面を時々見かけることがあります。
 
★人間って、長い行列が出来る店に1時間並ぶことには耐えられるのに、席についてから10分も待たされると店員に殺意?を抱くほど怒り心頭になるのだから、実に不思議な生き物ですね。
 
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★さて、上のような例に限らず、人は生きている限り、様々な場所において「待たされる」ことがあります。
 
★病院の受付、駅の券売所、美容院、テーマパーク・・・・。
 
様々な場所で「待たされる」ことが多いと思います。
 
★それらの待ち時間って、長い人生の中から見ればほんのちょっとした時間でしかありません。でも、世の中全体が「早く早く!」という傾向が強まる中で、ほんのわずかな時間であっても、待たされている方はイライラしてしまったりすることが結構ありますよね。
 
★もちろん、病院などの待合室ならテレビを置いておいたり、雑誌や本を置いておくことで、お客さんに暇を潰してもらうことはできるでしょう。実際、病院などの待合室には、それらが用意されていていることが多いのも事実です。
 
★しかし、場所によって(例えば、高層ビルのエレベーターの中など)はそれらを設置することが難しいので、短い時間であっても、お客さんはちょっと待たされるとイライラしてしまうことが少なくありません。こういった場所では、他に何か効果的な方法が必要だといえるでしょう。
 
★では、設置も簡単に出来て、コストも対してかからず、それでいて、お客さんがイライラしないように待ち時間を過ごせるように出来る方法って、いったいどのようなものがあるでしょうか?
 
 
★実は、世の中の「待ち時間」が発生する場所で、お客さんをイライラさせないために最も使われている方法って、「鏡を設置する」という方法なのだそうです。
 
★「鏡」を設置さえしておけば、お客さんはイライラすることなく、結構自分で待っている時間を過ごしてしまう・・・とのことです。
 
 
★ちょっと思い出してもらうとわかると思いますが、世の中の「待ち時間」が発生する場所には結構「鏡」が置いてあることが多いと思います。
 
★例えば、デパートのエレベーターの中や扉は鏡になっていることが多いと思いますが、あれはまさにお客さんが待ち時間をイライラしないように採用されている方法なのだそうです。(もちろん、後ろを確認するという意味もありますが)
 
★人は普段見慣れているはずなのに、自分の姿を見ることには飽きないようで、鏡を見ると表情や服装をチェックしたり、女性なら化粧の状態を確認したりしてしまい、その結果、なにもなければ「まだかまだか」とイライラしてしまう時間も、退屈することなく過ごせてしまうのだそうです。
 
★実際、鏡を待合室等に設置すると、単にそれだけのことで、「遅い!」「いつまで待たせるんだ!」という苦情の数が減ってしまうのだそうで・・・・・人間って、ビックリするほど単純なことで変わってしまうようです。
 
 
★こんなことも言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、言われてみないと気がつかない事実だといえるでしょう。
 
★待合場所に「鏡」があれば、人はイライラしないで時間を過ごせてしまう。
 
★こんなのも一種の「心理学マーケティング」だといえるのだと思いますが、さて、どうでしょうか?
 
 
(追記)
★「鏡」で思い出しましたが、人間は鏡で自分の姿を見ても何も感じませんが、写真に写った自分の姿を見ると違和感を感じることが多いといいます。
 
★理由は、普段、人は自分の姿を左右が逆に映っている鏡等でしか見たことがないため、左右が正確に写っている写真を見ると、頭の中にあるイメージとズレが生じるために、違和感を感じてしまうのだそうです。
 
★普段見なれた自分の姿も、実は自分自身、正確には把握していないなんて、目からウロコの事実かもしれませんね