距離の心理学を活用せよ!

★人間は距離の二乗に比例して親近感が増す、と言われています。

★どういうことかというと、同郷の人に遠くで会うと、それだけ強い親近感を感じる、ということです。

★例えば、北海道の○○市の人同士が、市内で出会っても何も感じないのに、鹿児島で△△町でばったりであったら、相手に対して非常に強い親近感を感じます。

 全く同じ人が出会っているのに、人は、周りの環境によって感じ方が全く変わってしまうということです。
 
 
★この心理学、言われてみれば当たり前、かなり馴染みのあるものではありますが、有効利用している人は意外と少ないのが現状のようです。

★例えば、東京などの飲食店の店員が名札などに「私は佐賀県出身です」と記入しておいたり、京都出身の人が「おーきに」などの京都言葉を使うようにすれば、それだけでお客さんとの間に話題も生まれやすくなるし、同郷の人に親近感を感じてもらいやすくなるでしょう。

でも、そういうことをしている人はあまりいません。はなはだ、もったいないような気がします。
 
★また、あるインターネット企業では社員にできるだけ会社の近くに住むように推奨し、近くに住む人には補助金を与えているといいます。
 
会社の近くに住めば通勤の負担も減るし、社員同士が近所になる結果、一緒に飲みにいくなどコミュニケーションがとりやすくなるといったメリットがありますが、なにより距離的に近いことが、会社への忠誠心・親近感を高めることになるので積極的に推奨しているのだそうです。
 
★こういう、いわれてみれば確かにそうなのだけれど、言われてみないと気がつかないことに力を入れることも実は長期的にみれば、かなり重要なポイントといえそうです。

★こういう今すぐ実行できるのに、あまり使われていない心理学を見直すと、いろいろと役に立つことがあるかもしれません。