あなたがハマっているものに、どうして誰も関心を持たないの?

★「ブログが凄いんです!今、ブログを使ってサイトを作れば、SEOもできるし、更新も簡単に出来るし、言うこと無しですよ!」

★「やっぱりメルマガですよ!お金をかけてアクセスを増やしても一時的なものですけど、メルマガなら何回でのこちらから情報を送れるんですよ!」

★といった具合に、世の中では日々、いろいろな売り込みや営業が行われています。

★ところが、どういうわけか全く反応がない、ということは少なくありません。
 いったい何故でしょうか?
 

★理由は至って簡単です。人は「自分の知っているものには価値を見出しやすく、自分が知らないものは、たとえどんなに価値のあるもの(客観的に見て)だとしても、価値を見出しにくい」から、反応がないのです。

★これはコレクターの心理などを見ればよくわかると思います。

★世の中には、コインを集めている人、切手を集めている人、美少女フィギュアをひたすら集めている人、などといった具合に様々な人がいます。本人にとっては、そのグッズは、命の次に(場合によっては命より)大事なものです。でも、大抵の場合、周りの人にとってはいったい何故そんなものを大事そうにしているのかはわからなかったりします。

★「19XX年のレアジーンズ!?」とジーンズのコレクターが驚くような品も、ジーンズに興味のない人にとっては「単なるズボンだろ」という反応だったりします。また、「シャネルの○×!」と女性が奇声を上げそうな高級品も、ブランド物に興味のない人にとっては、何が良いのだかわからないものです。

★本人(その価値を知っている人)にとっては凄いものも、それを知らないひとにとっては全く何の価値もないというわけです。人は「自分が知っているもの・興味のあるモノには価値を見出しやすく、知らないもの・興味のないものは、全く無価値だと評価し勝ち」だといういう性質を持っているわけです。
 
 
★こういった性質も言われてみないと気がつかない・忘れている性質なのだといえるでしょう。

★そして、こういう性質を人が持っていることを知らない人は、結構、地獄を見ることになることが少なくないようです。「興味のない人」に一生懸命、自分が扱っている商品の良さや性能を力説している人をたまに見かけたりすることもありますが、そもそも興味のない人にはこういった性能などの説明をしても意味がありません。まずは興味を持ってもらうことなどに力を注いだ方が良いでしょう。

★逆に、こういった性質をよく知っている人は、興味のない人にひたすら売り込んだりすることはしません。それよりも、最初からそこに価値を見出している人、興味を持っている人を見つけ出して話をした方が、スムーズに物事が進んでいくことを知っているからです。

★年配の人たちに携帯電話の使い方を教えようとしてもなかなか覚えなかったが、「お孫さんといつでも会話できるようになりますよ!」といって興味を持ってもらった後に講義をしたら、あっという間に覚えてしまったという話もあります。

★性能は高いのだけれど、説明するのは難しい機械を売りにいったら、たまたま相手の人もその機械のことを知っていたために、その価値が認められ、あっというまに商談がまとまってしまった、という話もあります。 

★「あんな会社、名前聞いたこともないし近づかない方がいい。」と知りもしない会社のことをボロクソにいっていたら、実は親しい知り合いが勤めていることがわかり、そのことを知った瞬間、「そこまでいうほどもひどくもなかった」などと宗旨替えをしてしまう、なんてこともよくあります。
 
 
★「人は自分が知っているもの・興味のあるものには価値を見出しやすく、自分が知らないもの・興味のないものは、たとえそれが客観的に見てどんなに価値のあるものだとしても、価値を見出しにくい。」わけです。

★この性質、言われてみれば当たり前だけど、意外と見落としがちな性質といえるでしょう。知っている人は、「いかに知ってもらうか」「いかに興味を持ってもらうか」、または「そもそも知っている人・興味のある人だけを集めること」に力を入れているのですが、知らない人は、無駄なことに力を入れがちです。

★今一度、よく再認識し、応用してみるのが良いといえるでしょう。