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職場活性法その10.「全員面接を行う」

世の中が激変しているのに、職場の人たちに危機感がない。

新しいことに挑戦したいのに、部下が誰もついてこない。

 
こういう状況を打破するために、昔からもっとも多く実践されてきた方法があります。


それが、「1対1での面接(個人面談)」を行う、という方法です。


この方法は少し手間がかかりますが、それに見合うだけの高い効果が生まれる方法だといわれています。


普段、仕事で一緒にいる人たちとは、日常の雑談や仕事上の話をすることはあっても、なかなか改まって、今、職場で抱えている問題について話し合ったり、自分が今後どうしていきたいのか、などといったことについて話し合ったりする機会は少ないと思います。


最近でこそ、4半期ごとに、業績評価のために面談をする会社はありますが、それではどうしても目標を達成しているのかどうかという、個人の評価についてのものにだけになりがちで、会社(または職場)全体についてどう思っているのか、どうしていけば今よりも職場の状況が良くなっていくのか?ということについて話すことはあまりないと思います。


それゆえに、一人20分~30分ぐらいの形で、面談をする機会を意図的に作ることが、実は意外と重要だといえるようです(できるなら半年に1度は)。


こういった面談を行えば、普段、自分が気がつかなかった職場の問題点に気づくことができたり、「そういうことを考えていたのか」と、普段とは違うその人の別の一面を知ることが出来て、なかなか得るものが多いでしょう。


また、何か有意義な話ができず、それこそ単なる雑談で終わったとしても、一対一で話をする機会をもつと、ただそれだけで相手は「この人は話を聞いてくれる人だ」「私のことをわかってくれる人だ」と思ってくれ、結果としてあなたに対して不満やストレスを持つ人が減るので、なかなか有効な方法なのだということです。


・抜擢人事でいきなり上のポジションに着くことになった人
・親の後を継いで、急に多くの従業員を率いることになった人
・業績不振の部署の建て直しを命じられて、突然今までとは違う部署に行かされた人


などは、この全員との一対一での面談を最初にやっておくと、その後になにか新しいことを行うときに、いちいち反発する人を減らすことが出来たり、「あなたにはついていけない!」と言い出す人を大幅に減らすことが出来ると言われていますので、やっておくに越したことはないでしょう。


それぐらい、この一対一で面接・面談をおこなうことは効果的なのだということです。


時間や手間は多少かかるけれど、お互いのことを良く知り合える上、その後、一致団結して物事をスムーズに進めていく効果が出来る「全員と一対一で面接するという方法」。やってみるのも良いのではないかと思います。


(1 対1 ではなく、みんなで集まって話すのは、アイデアを出すときには向いていますが、どうしても声の大きい人・強く主張する人の意見に流されがちになり、その人のホンネを聞きだすことが出来ないことが少なくありません。でも、1対1だと、意外と素直に本音を話してくれる、と言われています。試してみてはいかがでしょうか?)