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●マーケティングとは心理学だ!

★商品を売りたい。もし、そう考えたとき。
 最も重要なことは何だと思いますか?
 

★商品力?値段?立地?広告?アフターフォロー?

 
★まあ、これに関しては、人それぞれ、違う考えがあるでしょう。
 しかし、私は最近、こう思います。

★今、もっとも重要なこと・・・・。
 それは「心理学」なのではないか、と。

 
★ご存知のように、日本は長い間、不況が続きました。リストラ、倒産、失業率の増加、年間3万人を超える自殺者、と新聞・テレビからは暗くなる話ばかりが聞こえてきました。おそらく多くの人が、先の見えない不透明な状況の中で、なんだか悶々とした閉塞感を感じているのではないかと思います。

★こんな状況の中、お店や企業の中には思いっきり売上を落とすところも出ました。いや、売上が下がるぐらいならむしろ、まだましな方で、倒産する企業も珍しくありませんでした。現在も、かなり多くの企業が売れない・儲からないという平成不況の中で必死にもがいています。

★「いったいどうしてこんなに売れない状況が出来てしまったか?」
こんな質問をすれば、きっと多くの方は次のように答える方が多いのではないかと思います。

★いわく、
 「デフレで、商品の値段が上がらないために、みんなが
 買い急がなくなったこと。それが、モノが売れない原因だ。」

 「小売店の数が多すぎて、競争がますます激化している。
 だから、売上が伸び悩んでいるのだ。」

 「中国の台頭で、日本の競争力が失われたことが今の不況の原因だ。」

 「日本政府や地方公共団体が700兆近い借金を背負って公共事業ができなくなってきた。それが一番大きい。」

★まあ、人それぞれ言うことはバラバラですが、だいたいこういったことが理由にあがってくるようです。もちろん、こういったことが現在の不況の原因を形作っている一因であることは確かなので、何も考えずに聞いていれば、思わず納得はしてしまいますよね。
 

★しかし!

 
★本当のところ、多くの企業が売上を伸ばせない最も大きな理由はこういったものとはもっともっと別の部分にあるのではないかと私は最近強く思います。みんながうすうす気が付きながらも、手を打てないでいる理由がそこにはあるような気がするのです。
 
★そして、それこそが多くのお店や企業が「売れない・儲からない」といっている理由であるとといってもいいと思うのですが・・。
 
  
★では、いったいその理由は何か?といえば、ズバリ、それは・・
 
 
★それは・・・


「みんなが物を欲しいと思わなくなったこと。」

★そう。実はこんなシンプルで当たり前のことこそが、今、多くの企業の売上が伸び悩んでいる最も大きな原因であるような気がしてならないのです。
 
 

★何でも、いま、日本でアンケートを実施して、「あなたは今欲しいものがありますか?」という質問をすると、「特にない。」という答えがぶっちぎりで一番になるのだということです。

そして、それに続いて、「癒し」だの、「愛」だの、「時間」だの、「生きがい」だのと、形のないものばかりが上位にあがってくるのだそうです。
 
要するに、現代日本人の多くは、あまり強い物欲を持っていないということを示しているわけですね。

★ところが、同じ質問を経済発展著しい中国人の方たちにすると、「携帯電話」「マンション」「大型ディスプレイテレビ」などとモノの名前が次々に挙がる、ということです。つまり、高度経済成長期の日本人が「車」や「クーラー」などを欲しいと答えていたようように、彼らはいま物欲を満たすことが幸せになっているというわけです。

★当然、この「気持ち」の部分でこれだけ差があっては、今の日本でお店の売上が下がるのも仕方がないことだといえるでしょう。つまり、日本では、多くの人が「欲しい」という感情を持っていないのだから、モノが売れないのも当然だといえるのです。

★だから、本気で「売上を増やしたい」と思っていたり、「商品を販売したい」と思っている人は、まずはお客さんとなる人に「欲しい」という感情を持ってもらえるような工夫が必要になるでしょう。相手が「欲しい」「手に入れたい」という感情を持ってはじめて、売り手は商品の販売といったことにつなげることができるのです。
 

イトーヨーカ堂の経営者、鈴木敏文氏。彼は「現代の商売に必要なのは経済学ではなく、心理学だ!」といっています。消費税が5%に上がったとき、イトーヨーカ堂はすかさず、「消費税還元セール」を行って大成功を収めましたが、これは、消費税が上がってみんなの気分が盛り下がっていた時期にタイミングよく行われたことが、多くの人の気分を盛り上げて消費につながった典型的な例です。まさに心理学の世界の話だといえるでしょう。

★100円ショップのダイソー。不況の中で売上絶好調の企業です。マスメディアでは一個100円という価格がデフレ経済下にマッチしたために成功した、といわれていることが多いこの企業ですが、ここの社長さんは「あくまでウチが成功したのは、価格ではなく『主婦のゲームセンター』といわれるように『選ぶ楽しみ』をできるだけ提供しつづけたことにある」といった趣旨の発言をしています。ここでも重要なのは「選ぶ楽しみ」という心の部分に着目した戦略の存在だといっていいでしょう。
 

★関東で有名なディスカウントストア「ドンキホーテ」。ここも深夜時間帯のマーケットを開拓したことが成功の要因などと語られることが多い企業です。しかし、実際のところ、この企業が成功した理由は圧縮陳列と呼ばれる商品の見せ方や、現場に大幅な権限委譲をすることで実現した「感性」重視の品揃えが本当の成功の要因であったことはよく知られています。
 

★そのほか、本屋に行けば、
神田 昌典「エモーショナル・マーケティング」
小阪 裕司「ワクワク系マーケティング」
藤村 正宏「エクスペリエンス・マーケティング」

といった具合に、いろいろなマーケティング方法を説明する本が売っています。

が、これらもよくよく考えてみれば、どれも結局のところ、「人の心」にどうすれば訴えられるのか?という話について、解説している本だといっていいでしょう。

★つまり、今、「心理学」「人の心」に着目した上で、戦略を立てることは極めて重要になりつつあるのだといえるわけです。そして、その重要性はさらに増しつつあるといっても過言ではないのです!


★今後、インターネットで商品を販売するのであれ、実際のお店で商品を販売したりサービスを提供するのであれ、戦略構築の段階で「人の心」の部分を考慮に入れていなければ、間違いなく成果にはつながらない、なんてことがおこりうるでしょう。

一方で、人の心をどうやれば捉えられるのか、をよく考えた上で、仕組みを作っていく人は、今後、かなり楽に展開していけることは間違いないでしょう。

★ならば、今こそ、「心理学」を多少なりとも勉強して、マーケティング活動に生かしてみることが重要になるのではないでしょうか?そして、心理学を使ったマーケティング、人の心に訴えかけるマーケティング、つまり、「心理学マーケティング」を学ぶことがその第一歩になるのではないでしょうか?


★だからこそこのサイトでは、人間に心理や隠れた性質に焦点をあてていきたい思っているのです。

 より深く、知られざる「人の心理」「人間の知られざる性質」を理解し、応用していくことで、楽しみながらより大きな成功に近づいていきましょう。