売り場の棚の心理学 -2




スーパーなどの棚で、商品が
 
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のように、後ろ向けに商品が並んでいると、人はその商品に手を伸ばすことがなくなる、という原理を知っていますか?
 
案外、単純なことではあるが、人というのは単に商品が裏側を向いていたり、ラベルが見えなくなるだけで、その商品を手に取らなくなるのだという。
 
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(表なら人は手を出す。でも、裏なら手を伸ばす人が極端に減る。)
 
スーパーなどの店員の重要な仕事のひとつに、並んでいる商品を常に表が見えるように整える、という仕事があるが、あれはこういう理由のためにやっていることなのだ。わざと商品を裏向けに並べていく客はいないが、一度手にとって商品をじっくり見た後、戻すときに後ろ向きに返す人が必ずおり、それを放置しておくと確実に売上が減ってしまうので、店員は絶えず陳列棚をチェックして、必ず表向きになるように戻さなければならないのだそうだ。
 

マーケティングなどを勉強すると、ついついCRMだの、CSの向上だのとマーケティング用語ばかり詳しくなりがちだ。でも、実際の現場では、こんな些細なことが売上を左右してしまう。ごちゃごちゃとカタカナ用語使う前に、こういう当たり前だけど使える知識を学んだほうがいいのかもしれない。
 
人間の心理は難しい。再びそう思う今日のこの頃であります。

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(C) 2009 心理学マスターへの道