(色彩心理学)赤い車が増えると、景気が回復する?




皆さんも、赤は血や炎を連想させ、人を興奮させる効果があるよ、とか、緑は癒しの効果があるよ、だとか、紺色は人を知性的に見せる効果があるから、リクルートスーツはみんな紺色なんだよ、だとかいう話を一度は聞いたことがあるのではないかと思います。


今回、「心理学マーケティング 黄金の法則」を発行している関係で、もう一度、色彩心理学関係の情報を調べなおしていたのですが、結構、面白い話がいろいろと見つかりました。


例えば、「赤い車が増えると、景気が回復している証拠」という話。不況のときは、割合、白など保守的な色を選ぶ人が増え、好況時には赤など派手な色の車を買う人が増えるのだそうです。


そういえば、田舎に行けばわかりやすいくらい、駐車場に止まっている車は白と黒とシルバーばかりです。たまに青がありますが、黄色や赤の車はかなり見かけることはあまりありません。地方経済の停滞は、こういうところにも表れているのかもしれません。


また、経済状況によって花屋さんで売れる花の色も変わってくる、という話もあります。好況時には薄い色の花がよく売れ、不況時には原色に近い色の花が売れるのだということです。


バブル華やかりし頃も、テレビでこの花の色と経済状況の関連についての話が紹介されていましたが、そのとき、「で、今、売れている色は?」とインタビューされた花屋さんは「最近売れているのは・・・・原色に近い色ですね。」と答えていました。


そのときはバブル絶頂期だったので、「うそー。原色に近い色が売れているなんて、それじゃあ、花の色と経済状況は関係ないじゃないか!」と思っていましたが、その後すぐにバブルが崩壊して、不況に突入しました。つまり、多くの人はこれから不況に突入していくことを無意識に感じ取っていたというわけです。やっぱり、色と経済や人間の心理は深い関係があるのかもしれません。


その他・・・

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